
「研究室って、どうやって決まるの?」
「人気の研究室に入れなかったら、就職で不利になる?」
「そもそも、何を基準に選べばいいの……」
配属の時期が近づいて、「薬学部 研究室 配属」「研究室 選び方」とスマホで検索して、余計に不安になっていませんか?
結論から先に言います。研究室の決まり方は大学ごとにまったく違います。そして、研究室で就職先が決まることは、ほとんどありません。
ただし、研究室選びで変わるものはあります。それは「就職先」ではなく、就活のときに語れる中身です。
今回は、研究室の決まり方・後悔しない選び方、そして研究室が就活にどう効くのかを整理します。
1. 研究室配属はどうやって決まるのか
まず大前提です。決まり方は大学ごとに違います。時期も、方法も、統一されていません。
よく使われている方法をまとめると、次のようになります。
| 決まり方 | 特徴 |
| 希望調査+成績順 | 定員を超えたとき、成績で調整される形 |
| 希望調査+面談 | 教員と話したうえで決める。志望動機が問われる |
| 抽選 | 成績に関係なく決まる。運の要素が大きい |
| 研究室見学が必須 | 見学しないと希望を出せない大学もある |
共通して言えるのは1つだけです。情報を早く集めた人ほど、希望が通りやすい。
正確な方法と時期は、必ず在籍する大学の掲示や説明会で確認してください。先輩の話も、代が変われば変わっていることがあります。
2. 選ぶときに見るべき4つの視点
「なんとなく人気だから」で選ぶと、後で苦しくなります。見るべきは次の4つです。
① 拘束時間(コアタイム)
毎日何時から何時までいるのか。土曜はあるのか。6年制なら、実務実習や国家試験の勉強と重なります。ここは事前に必ず聞いてください。
② テーマが自分の興味に近いか
1年以上、そのテーマと向き合います。面白いと思えるかどうかが、続けられるかを左右します。
③ 先輩との相性・研究室の空気
見学したとき、先輩同士がどう話しているかを見てください。これはパンフレットにも掲示にも出てきません。
④ 就活の時期に、抜けられるか
就職活動の時期に、実験を抜けられるかどうか。研究室によって考え方が大きく違います。ここを聞かずに入って困る人が出ます。
専門家コラム:研究室の名前ではなく、語れる中身が見られています
ここからは、薬剤師を採用する側である薬局経営者の話です。
採用する側のリアルボイス
「面接で確実に聞くのは『何をしたいのか』。見ているのは心意気です」
採りたいと思うのは、どんなことをしたいかがはっきりしている人です。
反対に、これまで採用を見送ってきたのは、自分のことばかりの人や、協調性がなさそうな人でした。
(林 泰太郎/漢方薬局 太陽堂)
つまり、面接で問われるのは研究室の名前ではありません。
「なぜその研究室を選んだのか」「うまくいかないとき、どうしたのか」「チームでどう動いたのか」。語れる中身があるかどうかです。
研究室は、ひとつのチームです。そこでどう動いたかは、「協調性」の話としてそのまま伝わります。
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【比較表】研究室の選び方「名前で選ぶ vs 中身で選ぶ」
| 項目 | 名前・人気で選ぶ | 中身で選ぶ |
| 判断材料 | 先輩の評判、なんとなくの人気 | 見学して自分で見た空気 |
| 聞くこと | 特に聞かない | コアタイム・就活で抜けられるか |
| 1年後 | 「思っていたのと違った」 | 大変でも納得している |
| 面接で | 研究室名しか言えない | 選んだ理由と過程を語れる |
差がつくのは頭の良さではありません。配属前に、見学して質問したかどうかです。
3. 研究室が就活に効く3つの場面
場面①:面接で語れる具体的なエピソードになる
「実験がうまくいかず、条件を1つずつ変えて確かめた」。こうした話は、粘り強さの証拠として伝わります。
場面②:スケジュールの組み方が問われる
研究・実習・国家試験・就活。この4つが重なるのが6年制です。就活で抜けられるかを事前に確認したかで、後の負担がまるで違います。
場面③:チームでの動き方が見られる
薬局も病院も、チームで動く仕事です。研究室での関わり方は、そのまま職場での動き方として想像されます。
研究室配属に関するよくある質問(FAQ)
希望の研究室に入れませんでした。就職で不利になりますか?
研究室名で採用が決まることは、ほとんどありません。
面接で聞かれるのは、そこで何をして、何を考えたかです。配属先そのものより、過ごし方のほうがずっと大事です。
見学のとき、何を聞けばいいですか?
最低この3つを聞いてください。コアタイム/就活の時期に抜けられるか/去年の先輩の進路。
聞きにくければ、先輩に個別に聞くだけでも十分です。
研究が向いていないと感じます。薬剤師には不利ですか?
不利にはなりません。研究が得意な人と、患者さんと話すのが得意な人は、違って当然です。
ただし「向いていないから何もしなかった」は、面接で語れる中身が残りません。苦手なりにどう工夫したかのほうが、よほど強い話になります。
研究室選びで、絶対に外してはいけない点はありますか?
就活の時期に抜けられるかどうかです。ここだけは、入ってからでは変えられません。
配属前に、必ず先輩か教員に確認してください。
まとめ:研究室は「就職先」ではなく「語れる中身」を決める
- 決まり方は大学ごとに違う。必ず大学の掲示・説明会で確認する
- 見るのは4つ。コアタイム/テーマ/空気/就活で抜けられるか
- 研究室名で採用は決まらない。語れる中身があるかどうか
- 差がつくのは、配属前に見学して質問したかどうか
希望どおりでも、そうでなくても構いません。その場所で何をしたかは、あなたが決められます。
※研究室配属の方法・時期は大学によって大きく異なります。本記事は一般的な例をまとめたものです。正確な内容は、在籍する大学の掲示・説明会・実習担当部署でご確認ください。
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記事監修者 漢方薬局 太陽堂 薬局長・薬剤師 林 泰太郎

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。
・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」
という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。
記事監修者 株式会社アトイ・管理薬剤師

- 青森県弘前市出身 日本薬科大学卒業
- 卒業後は大学病院の門前の調剤薬局に勤務
- 地域のかかりつけ薬剤師を目指し吉祥寺エリアで勤務
- その後株式会社アトイに入社現在に至る
卒業してから調剤薬局一筋の経験を活かし、人材育成や教育に携わっていきたいと考え入社しました。
現在はあやめ薬局井草八幡店という店舗で管理薬剤師をして地域の方々の憩いの場として関わらせていただいてます。


