薬剤師国家試験の勉強はいつから始める?学年別のスタート時期と、間に合わせる進め方

薬剤師国家試験の勉強スケジュールを解説するサムネイル。「いつから始める?薬剤師国家試験」という見出しの下、左側には学年別のスタート時期(4・5年生、5年生冬〜6年生春、6年生夏)ごとの勉強に取り組む学生のイラスト、右側には4月から試験本番までの月ごとの具体的な学習の進め方(基礎固め、実践問題、過去問・模試など)が矢印の図解とともにまとめられています。

「そろそろ国試の勉強、始めないとまずいかな……」
「まわりはもう対策講座に通っているらしい」
「でも実習も卒論もあって、手が回らない」

夜に一人で「薬剤師国家試験 勉強 いつから」「国試 勉強 スケジュール」とスマホで検索して、出てくる答えがバラバラで、かえって不安になっていませんか?

結論から先に言います。始める時期に、たった一つの正解はありません。ただし、学年ごとに「やっておくと後がラクになること」は、はっきり決まっています。

実は、やくフェスに参画している薬局の薬剤師も、全員がこの1年を通ってきています。最初から順調だった人ばかりではありません。

今回は、学年別のスタート時期6年生の1年間の進み方、そして勉強が就活にまで効く理由を整理します。

目次

1. 「いつから」の答えは、学年で変わる

学年この時期にやっておくといいこと
1〜3年授業の範囲を、その学期のうちに分かる状態にしておく
4年共用試験(CBT)の範囲は、そのまま国試の土台になる
5年実務実習で「実物」に触れる。暗記が記憶に変わる時期
6年 前半過去問を回し始める。苦手な科目を洗い出す
6年 後半模試と復習をくり返す。範囲は広げない

一番よく聞く答えは「6年生の春から」です。ただしこれは、本格的に机に向かう時期の話にすぎません。

実際には、4年生のCBTと5年生の実務実習が、そのまま国試の土台になっています。つまりゼロから始めるわけではありません。

「いつから」を気にして動けなくなるより、いま目の前にある科目を捨てないほうが、結果的に効きます。

2. 6年生の1年間は、こう進む(一例)

時期だいたいの動き
卒業研究と並行。過去問に着手して、苦手を洗い出す
科目をひと通り一巡させる。就活もこの時期に動く人が多い
模試が増える。卒業試験の対策と重なって、一番苦しい
総復習。薬剤師国家試験の本番は例年2月

山はです。卒業試験・模試・就活が、同じ時期に重なります。だからこそ夏までにどれだけ進めたかで、秋のしんどさが変わります。

専門家コラム:「何をしたいのか」が決まると、勉強は続く

ここからは、薬剤師を採用する側である薬局経営者の話です。

採用する側のリアルボイス

「面接で確実に聞くのは『何をしたいのか』。見ているのは心意気です」

採りたいと思うのは、どんなことをしたいかがはっきりしている人です。

(林 泰太郎/漢方薬局 太陽堂)

勉強が続かない時期に効いてくるのは、根性ではありません。合格したあとの自分が、少しでも見えているかです。

やりたい仕事のイメージが一つでもあると、勉強の意味づけが変わります。「この分野は現場で使う」と思えるだけで、机に向かう理由になります。

【あわせて読みたい】

「勉強も実習も忙しくて、就活の時間が取れない」という人は、こちらもどうぞ。

【比較表】早く始めた人と、後から詰めた人

項目早く始めた人後から詰めた人
科目の回し方一巡してから弱点に戻れる一巡目が本番の直前になる
就活の時間夏までに動ける冬に「今はそれどころではない」
不安の量進み具合が自分で見える何が終わっていないか分からない
本番の直前復習に使える初めての範囲を覚えている

差が出るのは頭の良さではありません。直前期に「復習」ができるか、「初めての範囲」を覚えているかです。

3. 国試の勉強が、就活にまで効く3つの理由

理由①:計画を立てられる人は、面接でも伝わる

「いつまでに何をやると決めて、実際にやった」という話は、そのまま面接で使えます。立派な実績はいりません。自分で決めて動いた経験が、いちばん伝わります。

理由②:早く始めるほど、就活の持ち時間が増える

秋に勉強が押していると、就活は「早く終わらせるもの」になります。すると名前を知っている会社だけで決めてしまいがちです。夏までに一巡できていれば、選ぶ側で動けます。

理由③:実習で見たものが、勉強の記憶を助ける

5年生の実務実習で実際に見た薬や場面は、6年生で問題を解くときに「あのとき見たあれだ」と戻ってきます。実習を丁寧に過ごすことは、国試対策でもあります。

【あわせて読みたい】

「もしうまくいかなかったら、就活はどうなるの?」が気になる人へ。

薬剤師国家試験の勉強に関するよくある質問(FAQ)

対策講座や予備校には、通ったほうがいいですか?

合う人と合わない人が、はっきり分かれます。まずは大学の対策講座と過去問で一巡してみてください。

「一人だと進まない」と分かった時点で考えても遅くありません。費用の話でもあるので、先輩に実際どうだったかを聞くのが一番確かです。

実務実習の期間は、勉強できないのでは?

机に向かう時間は、確かに減ります。ただし実習は、覚えた知識に「実物」がひもづく時間です。

見た薬や場面をメモしておくと、6年生になってから効いてきます。

就活は、国家試験のあとにしたほうがいいですか?

(林先生) 採りたいと思うのは、どんなことをしたいかがはっきりしている人です。

それを自分の言葉にするには、現場の人と話す時間が要ります。国家試験のあとまで待つと、残っている求人はかなり減っています。

出遅れた気がして、不安です。

いま何が終わっていないかを紙に書き出すだけで、不安はかなり減ります。

焦って教材を増やすより、手元の1冊を最後まで回すほうが結果につながります。

まとめ:「いつから」より「何を捨てないか」

  • 国試の土台は4年生のCBTと5年生の実習。ゼロからではない
  • 6年生で一番苦しいのは。卒業試験・模試・就活が重なる
  • 差がつくのは直前期。復習に使えるか、初めての範囲を覚えているか
  • 早く始めた人は、就活も選ぶ側で動ける

「いつから始めるか」で悩んでいる時間があるなら、今日の1科目を捨てないでください。その積み重ねが、そのまま国試の土台になります。

※本記事の時期の目安は、一般的な6年制薬学部のカリキュラムをもとにした一例です。授業・卒業試験の日程や、薬剤師国家試験の実施日程は、大学・年度によって異なります。最新の日程は、大学の掲示や厚生労働省の発表を必ずご確認ください。


最新のイベント情報はLINEを登録して待とう。

「次のメシ会はいつ?」「どんな人が来るの?」といった最新情報は、公式LINEでいち早くお届けしています。

イベントへの申し込みはもちろん、何か気になる点などありましたらお気軽にご連絡ください。

  • 30秒で簡単登録!
  • 最新のイベント告知が届く
  • 個別の相談もOK
木目調の温かいテーブルを背景に、中央にLINEのロゴ、その周囲に「YAKUFES」というタイトル文字がデザインされています。周りにはビールジョッキや食器、薬学を象徴する乳鉢と乳棒が配置され、飲み会と薬学の融合を表現した親しみやすいイメージ画像です。
やくフェスの特徴である、薬学生と薬剤師がリアルに会話してつながる様子をイメージしたイラストです。

記事監修者 漢方薬局 太陽堂 薬局長・薬剤師 林 泰太郎

調剤薬局で3年間勤め、西洋の薬だけでは治療が難しい病気の壁に直面。

・「治療の難しい病気をなんとか治したい。」
・「ひとりでも多くの患者さんを笑顔にしたい。」

という想いから漢方の道へ。
漢方薬局で3年間修業をして、2015年 『漢方薬局 太陽堂』を立ち上げ。
開局10年を迎えた今も1ヶ月の平均来局数は900名を超え、お客様にご愛顧いただいている太陽堂の漢方薬剤師です。

記事監修者 株式会社アトイ・管理薬剤師 

  • 青森県弘前市出身 日本薬科大学卒業
  • 卒業後は大学病院の門前の調剤薬局に勤務
  • 地域のかかりつけ薬剤師を目指し吉祥寺エリアで勤務
  • その後株式会社アトイに入社現在に至る

卒業してから調剤薬局一筋の経験を活かし、人材育成や教育に携わっていきたいと考え入社しました。

現在はあやめ薬局井草八幡店という店舗で管理薬剤師をして地域の方々の憩いの場として関わらせていただいてます。

目次